今回は、毎月のように鎮痛薬を服用していた34歳のIさんが、薬なしで生理を乗り越えられるようになった症例をご紹介します。
I様
- 年齢:34歳
- 診断:機能性月経痛
- 開始時期:2024年8月ピラティス開始/11月 生理痛ケア本格導入
Before:ケア開始前の状態
- 症状:生理2〜3日目に強い下腹部痛
- 対応:1日5回ほど鎮痛剤(ロキソニン)を服用
- 生活背景:夜勤あり、睡眠は日中6時間程度、ストレス強め
- 月経周期:基礎体温は二相性(排卵あり)
- 全身の状態:
- 肋骨角が狭く、横隔膜が硬い
- 骨盤底筋の収縮・弛緩ともに弱く、感覚が不明瞭
- 骨盤は前傾気味で、前方重心の姿勢
Intervention:アプローチ内容
- 主な介入内容:
- 横隔膜のリリース
- 骨盤底筋の収縮・弛緩練習
- 呼吸と連動させた姿勢改善ピラティス
- 呼吸に合わせて骨盤底筋を引き上げるエクササイズ
- 生活習慣の調整:
- 冷え対策として腹巻きを導入
- ナプキンを高分子ポリマー不使用のものに変更
- 食事・睡眠には大きな問題がなく指導は最小限
After:ケア後の変化
- 骨盤底筋群の挙上が,黄体期で、0.5mm → 1.3 mm で、収縮感覚が掴めるようになった
- 生理痛ケアを開始した翌月、鎮痛薬を1回予防的に服用したのみ
- 以降、ロキソニンを使わずに生理期間を過ごせるように
- 現在もピラティスを継続し、安定した状態を維持中

生理痛が楽になった理由
Iさんは、呼吸が浅く、横隔膜の硬さと骨盤底筋の感覚低下が見られました。これにより、骨盤内の血流が滞り、子宮まわりの循環不良が痛みの一因となっていたと考えられます。
呼吸と連動させて骨盤底筋を丁寧に動かす練習を重ねたことで、感覚の獲得と機能の活性化が進み、痛みの大きな軽減につながりました。
また、姿勢の改善により排血がスムーズになったことも、生理痛が軽減した理由です。
まとめ
薬に頼らずに体を整えることで、痛みのない生理を迎えられる人は確実に増えています。Iさんのように、体の使い方と呼吸を見直すだけでも、大きな変化が生まれます。
まずはあなた自身の体の状態を知ることから、始めてみませんか?
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